イタズラ電話

海外・国内文学、人文、自然科学などのジャンルを中心とした読書の感想を綴ります。光文社古典新訳文庫、平凡社ライブラリー、講談社文庫、ちくま学芸文庫などが多めです。時たま、古墳散策とタイピングについての記事も。

【読書・エッセイ】やがて哀しき外国語 (講談社文庫) 村上春樹 (著)

著者には、もっと超然として必然的な選択の結果としての人生を送っている印象を持っていた。 だがこの本の中で語られた内容によると、著者はこれまで度々行く手に困難が予想される選択肢を選び取っているばかりか、作家人生のはじまりはまったくの僥倖だと考…

【読書・国内文学】もだえ苦しむ活字中毒者地獄の味噌蔵 椎名誠(著)

のちの昭和軽薄体の片鱗が見える表題作。 東ケト会シリーズファンにはお馴染みの“活字中毒患者”目黒さんが、武術の使い手であり(ここからもう面白い)、口論の末に著者をのしてしまうのが冒頭。その報復に、活字中毒の治療と称して著者の叔父貴の家の味噌蔵…

【読書・国内文学】女のいない男たち (文春文庫 む 5-14) 村上 春樹 (著)

いろんな事情で女性に去られてしまった / 去られようとしている男たちを題材とした短編集。 風変わりな友人"木樽"とその恋人の関係を通じて、青春の孤独のほろ苦さを感じる「イエスタデイ」、妻に去られ始めたバーに訪れる、捉えどころのない神秘的な"カミタ…

【読書・ビジネス書】鬼速PDCA 冨田和成 (著)

社会人の基礎知識と言われるPDCAサイクルを効率的に回し、課題解決と目標達成に至る方法を述べた本。流し読みに近いが、各段階の方法論が非常に具体的で、再読したいと感じた。 また、この手の本は方法論の実践については、ケースバイケースを考えずに役に立…

【読書・ビジネス書】なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である 中島聡 (著)

時間内に仕事が終わらない理由を指摘し、改善策として2割の時間に全力疾走で8割の仕事を終わらせる(ロケットスタート)+ 8割の時間で流しつつ質を高める(スラック=余裕、たるみ)という方法を提案している。 本書では「期限を守ること」を最重要に考えてお…

高い城の男 (ハヤカワ文庫 SF 568) フィリップ・K・ディック (著)

amazon prime オリジナルドラマが面白かったので、原作を読んでみた。 舞台は第二次大戦で枢軸国側が勝利した世界。日独により分割されたかつての合衆国で、日本、ドイツ、イタリア、アメリカ、そしてユダヤにルーツを持つ人々の運命が交差する。 この並行世…

命 (新潮文庫) 柳 美里 (著)

消えゆく命と生まれつつある命の間でもがく作家・柳美里の葛藤が綴られた一冊。 特に印象的だったのは、かつての恋人であり、精神の支えでもある東由多加氏による、痛々しいまでのサポートだ。 命 (新潮文庫) 作者: 柳美里 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: …

緋色の研究【新訳版】 (創元推理文庫) アーサー・コナン・ドイル (著), 深町 眞理子 (翻訳)

推理小説というジャンルを確立したとも言える古典作品で、「シャーロック・ホームズ」シリーズの第一作にあたるようだ。 ホームズの言行録は半分程度で、残り半分は解決編にあたる第二部に当てられている。第二部は一見すると冒険活劇のようなテイストで急展…

蠕動で渉れ、汚泥の川を (角川文庫) 西村 賢太 (著)

まだ藤澤清造作品も秋恵の存在も知らない頃の、痛々しくも切ない、貫多・青春編。 17歳にして、小心者でありながら根っからのスタイリストな人格は完成済み(?)。 貫多ものの作品では毎度のことながら、貫多と周囲の人々の、危うい感情のキャッチボール…

螢・納屋を焼く・その他の短編 (新潮文庫) 村上春樹 (著)

ノルウェイの森の雰囲気を感じる「蛍」(あの「突撃隊」風の、同室の青年には懐かしささえ感じてしまった)、村上作品には猫より多く出ているんじゃないかと感じる『僕だけが正体を知っているサイコパス』的登場人物が印象的な「納屋を焼く」、ファンタジッ…

わしらは怪しい探険隊 (角川文庫) 椎名誠 (著)

椎名誠といえば 「アド・バード」や「水域」、「武装島田倉庫」といった SF 小説のイメージが強い方も多いかもしれないが、筆者にとっての第一の印象は「あやしい探検隊」シリーズである。 最初に読んだ椎名誠の本は「怪しい探検隊 北へ」だったと記憶してい…

「意識の量」を増やせ! (光文社新書) 齋藤 孝 (著)

タイトルを今流行りのテレビ番組っぽく言うと「ボーッと生きてんじゃねーよ!」だろうか。 筆者の想定している「意識の量が少ない人」というのは気が利かない人、自分の頭で考えない人、相手が求めるものがわかっていない人などを指すらしい。 また、筆者が…

e-typing 今月のタイピング「秋長文」で 500pt 突破!

腕試しレベルチェックで行き詰まっているので、今日は長文に取り組む。 お題は「秋長文」。日本の秋の風物が取り上げられている。何故だかわからないが、リセットすると同じ長文が連続して出題されることが多い。 本日の結果は以下。 やはり長文だとスコアが…

ある戦いの記録 2018年9月25日

雨が降って気温が低い一日だった。 今日から作業部屋の同居人が、気温20度を下回っていたのにも関わらず冷房をかけていたからか、喉が痛い。 というかあの人も一日中咳をしていたので、ひょっとしたら風邪の元をうつされたのかもしれない。滞在初日から困っ…

奈良・明日香村のキトラ古墳壁画の「白虎」と「天文図」が10月21日まで公開

キトラ古墳の壁画のうち「白虎」と「天文図」が、明日香村の「キトラ古墳壁画体験館 四神の館」で公開される(要予約だが、空きがあれば当日申し込みも可能)。1日700人程度までで、料金は無料。 そのうち見に行きたいと思い続けて数年経っているが、今…

ある戦いの記録 2018年9月24日 (我流 e-typing 血風録)

連休中は全然戦ってなかった。遠方の土地に長期滞在することになったので、部屋の整理や周辺の散策などをしていた。 本日の結果 長文のお題に取り組めばいつもの腕試しよりも良いスコアが出ると思っていたのだが...。考えが甘かったようだ。そもそもWPMも短…

ある戦いの記録(我流 e-typing 血風録) 2018年9月21日

起床からの経過時間 約 11 時間。夕食からは 30 分程度。ただしビールを 1 本飲んだ。 座り方 普通に椅子に腰掛けた状態。猫背気味。いつもより椅子が小さい。 目とディスプレイの距離 38 cm。 使用キーボード やっぱり MacBook Pro(Retina, 13-inch, Late 2…

ある戦いの記録 2018年9月20日

起床からの経過時間(測定時) 約 13 時間。ただし帰宅後に昼寝しており、目が覚めてからは 2 時間。夕飯とおやつを食べてからおおよそ 1 時間。血糖値が程よい値となったことが、今回の好記録*1に繋がったのかもしれない。 座り方 何日か前の記事でも書いた…

ある戦いの記録 2018年9月19日

起床からの経過時間(測定時)(New!) タイピング速度を大きく左右するのは集中力だろう。集中力は食事などを除けば起床からの経過時間でおおよそ決まると考えたので、これも記録する。 だが今日は起床時間を記録し忘れたので、実際には明日から始める。ち…

ある戦いの記録 2018年9月18日

今日も今日とて記録する。 今週の腕試しレベルチェックのお題は「食感ことば」。一文が短いので高WPMが狙いにくい。ささやかな対策として、一文を全て読んでから打つとタイムラグが生じるので、筆者は文頭から読み進めながら打つようにしている。 手汗 三分(…

ある戦いの記録 2018年9月17日

手汗 なし。サラサラとした状況。入浴後なので汗が引いて快適な状態。 座り方 通常の姿勢だが、やや猫背な状態。 以下は本日の結果。 明日の目標は over 450 だ。

ある戦いの記録 2018年9月14日

今日も今日とて記録する。 今回からタイピング時のコンディションも記録することにする。*1 手汗 なし。手のひらにうっすらピンクの斑点が出ているような状態。個人的には手作業をするときには理想的な状態だ。この状態をボローニャハム状態とでも呼びたい。…

ある戦いの記録 2018年9月14日

本日の結果。 400を切ってしまった...。 今回のように手汗が酷いときはスコアも伸びないのだが、その理由がよくわからない。 打鍵時に滑る訳でもないはずだし。

2018年9月12日

長らく放置していた。W杯では期待通りフランス代表が優勝。個人的にはもう思い残すことは何もなく、大団円を迎えてしまったという感じ。今後は連覇に期待をかける程度か。 実は丁度大会終盤のあたりでフランスに行く機会があり、いろいろ大変な目に遭ったり…

ある戦いの記録 2018年6月27日

ドイツ対韓国戦を観戦中。画面にチラチラ目をやりながら測定する。 風呂上がりということもあり、指の強張りはないがスコアは思わしくない。 ここ数日450点以上のスコアを取れていない。 「K」、「I」、「O」をミスしているので、右手薬指のメニューを追加練…

ある戦いの記録 2018年6月27日

フランス対デンマークは今大会初のスコアレスドロー。 後半から投入されたエムバペは短時間でも存在感を示していた...。決勝トーナメントでは是非爆発して欲しい。 さて、今日の結果を。 やはり苦手キーはT、N。右手の指と左手の指の境界部分に位置して、担…

ある戦いの記録 2018年6月25日

イングランド対パナマではハリー・ケーンがハットトリック。 絶対にハリケーンシュートと呼ぶ人がいるだろうな...と思いながら観戦していた。この選手、Wikipediaによると欧州5大リーグで市場価値1位の選手らしい*1。末恐ろしい。 日本がグループHを2位で通…

ある戦いの記録 2018年6月24日

昨日は休日ということもあり、深夜までサッカーW杯を観戦してしまった。 さらに、観戦しながらiOSアプリのウイニングイレブンをだらだらプレイしていたため、今日も肩と眼の疲労が残っている...。 ベストコンディションとは言い難い状況だが、本日の記録をば…

ある戦いの記録 2018年6月22日

せっかくblogを開設しているのに放置するのも勿体無いので、今回からは古墳観察に次ぐ密かな趣味であるタイピング練習の記録を付けることにする。タイトルは特に意味もなくカフカ風にしてみた。 今回は現状の実力を把握し、今後の目標を設定する。 ツールと…

2017年秋の古墳イベント紹介①

台風の影響により、せっかくの休日でも悪天候となってしまう日々が続いている。 だが古墳散策にふさわしい季節はまさにこれからだ。今回は、この秋注目の古墳イベントを紹介したい。 まずは筆者のオススメ。 「第6回古代東国文化サミット」 日時:11月19日(…