イタズラ電話

海外・国内文学、人文、自然科学などのジャンルを中心とした読書の感想を綴ります。光文社古典新訳文庫、平凡社ライブラリー、講談社文庫、ちくま学芸文庫などが多めです。時たま、古墳散策とタイピングについての記事も。

SF

【読書・国内文学】消滅世界 (河出文庫) 村田沙耶香 (著)

「婚姻関係」と「恋愛関係」が完全に分離した世界。 そんな世界に暮らす女性「雨音」が主人公の物語である。 作中世界では、戦時中の若年男性人口の減少を受けて開発された技術により、生身の人間同士の「交尾」ではなく、人工授精による出産がマジョリティ…

【読書・国内文学・ホラー・SF】エッジ 上 (角川ホラー文庫) 鈴木 光司 (著)

「リング」シリーズでおなじみの著者による、2013年のシャーリイ・ジャクスン賞受賞作。 日本各地で発生する大量失踪事件について、ルポライター栗山冴子とテレビ局ディレクター羽柴が事件の真相に迫るという内容だ。 主人公・冴子にもかつて失踪した父がい…