【読書・海外文学】イー・イー・イー タオ・リン(著)
「優雅な読書が最高の復讐である」に載っていた訳者の山崎まどかさんの解説を読んで興味を持ったので読んでみる。
身の回りの誰かを思い出す、不毛さと鬱屈した感情の洪水だった。登場する「イルカ」はなんとなくWindows XPの例のイルカ(人によっては見ていると腹が立つらしい)で想像してしまった。ジュンパ・ラヒリへの妬み嫉みが伝わる箇所が多く、苦笑いさせられることもままあった。
山崎まどかさんの切れ味の良い解説文を読んでいなかったら、内容を消化しきれていたかは不明である。