イタズラ電話

海外・国内文学、人文、自然科学などのジャンルを中心とした読書の感想を綴ります。光文社古典新訳文庫、平凡社ライブラリー、講談社文庫、ちくま学芸文庫などが多めです。時たま、古墳散策とタイピングについての記事も。

ホモ・デウス 上: テクノロジーとサピエンスの未来 ユヴァル・ノア・ハラリ(著)

現代で最も広く受け容れられている宗教「人間至上主義」は、如何にして誕生し、自明の理として共有されるに至ったかを探る上巻。

人類が地上で覇権を握ったのは、多くの人間が幻想を共有する共同主観的な視野を獲得したことにより、柔軟に協調できるようになったから。

人類の躍進の原動力は、科学のみであると考えられがちだが、実際には科学は倫理的問題には結論を出すことができず、多くの人々が受け入れる宗教=人間至上主義と組み合わされることでその真価を発揮してきた。下巻では、人間至上主義に変わる新たな宗教について考察する。

 

ホモ・デウス 上: テクノロジーとサピエンスの未来

ホモ・デウス 上: テクノロジーとサピエンスの未来