イタズラ電話

海外・国内文学、人文、自然科学などのジャンルを中心とした読書の感想を綴ります。光文社古典新訳文庫、平凡社ライブラリー、講談社文庫、ちくま学芸文庫などが多めです。時たま、古墳散策とタイピングについての記事も。

【読書・人文書・世界史】十二世紀ルネサンス (講談社学術文庫) 伊東 俊太郎 (著)

世界史における一地方に過ぎなかったヨーロッパの躍進のきっかけを描く。

ギリシャ、ローマの知識は決してヨーロッパ全土に直線的に受け継がれたのではなく、その直接の後継者はアラビア・イスラム文化だった。中世の知識人たちは異文化の知識を吸収しようと努め、その情熱は三度のルネサンス運動に繋がっていく。

彼らの姿は、明治時代に西欧文化と格闘した日本人たちを思い起こさせる。

 

十二世紀ルネサンス (講談社学術文庫)

十二世紀ルネサンス (講談社学術文庫)