2019-02-06 【読書・人文書】暴力の人類史 上 スティーブン・ピンカー (著) 読書 気鋭の心理学教授が「暴力」の側面から概観した人類史を扱う一冊。著者の主張は大きく分けて以下の二点。 ・その歴史を通じて、人類全体であらゆる種類の暴力(個人間も、集団間も)は減少してきている。 ・また、テロや紛争による被害の実態は、現代の悲観的な予想とは反してきわめて小さく、むしろ正確な現状理解が得られていない点が問題である。 こうした誤解が蔓延する理由としては、カーネマン「ファスト&スロー」でも扱われる認知バイアス=ヒューリスティクスについて言及している。下巻にも期待。 暴力の人類史 上 作者: スティーブン・ピンカー,幾島幸子,塩原通緒 出版社/メーカー: 青土社 発売日: 2015/01/28 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (37件) を見る