2019-02-06 【読書・国内文学】もだえ苦しむ活字中毒者地獄の味噌蔵 椎名誠(著) 読書 エッセイ 椎名誠 のちの昭和軽薄体の片鱗が見える表題作。 東ケト会シリーズファンにはお馴染みの“活字中毒患者”目黒さんが、武術の使い手であり(ここからもう面白い)、口論の末に著者をのしてしまうのが冒頭。その報復に、活字中毒の治療と称して著者の叔父貴の家の味噌蔵に閉じ込められてしまう、というのが流れ。 叔父貴の古い家に住まう人びとからほんのりと漂う狂気、味噌蔵の中を這う「北政府もの」風の架空生物など、随所に椎名テイストを感じた。 後半は世間の雑誌評など。ググったら「主婦の友」新年号は2019年版も似たような表紙なんですねえ。 もだえ苦しむ活字中毒者地獄の味噌蔵 作者: 椎名誠 出版社/メーカー: 本の雑誌社 発売日: 1981/04 メディア: 単行本 クリック: 12回 この商品を含むブログ (7件) を見る