2019-02-03 蠕動で渉れ、汚泥の川を (角川文庫) 西村 賢太 (著) 読書 国内文学 まだ藤澤清造作品も秋恵の存在も知らない頃の、痛々しくも切ない、貫多・青春編。 17歳にして、小心者でありながら根っからのスタイリストな人格は完成済み(?)。 貫多ものの作品では毎度のことながら、貫多と周囲の人々の、危うい感情のキャッチボールは、読んでいて冷や汗ものだ。 結句破局を迎えるとわかっている物語に、つい引き込まれてしまうのは何故なのだろう。 メディア: この商品を含むブログを見る