埴輪の表情の研究②
今回も東博の展示埴輪のスケッチをしてみた。口元が見事な三日月型で、柔和な表情でにっこりと微笑んでいる(筆者の画力の限界で、高慢な笑みの表情にしか見えないが実物はもっと穏やかな表情である...)。
笑顔は必ずしも訪問者への歓迎ではなく、むしろ威嚇の意志を表現していると物の本で読んだ気がしたが、はて、どうなのだろう。
「表情の研究」と言いつつ、ポージングにも注意する。腰ではなく腹部の全面に両手を当てているように見える。実際に真似してみると、やや不自然な体勢のようだが何か特別な意味があるのだろうか。また、右手が親指を立てているのに対し、左手は握りこぶしのようだ。こうした細かい差異にも意味があるのだろうか。
左腰に備わった物は、勾玉のような形状に見えるのだが、人間の等身と比較して随分大きいようにも見える。疑問は尽きない。